近藤真彦が語る「たのきん」の思い出
近藤真彦著書の「もう一杯ぶん話そうか」で当時27歳の男の本音でマッチが語る「たのきん」の思い出を紹介。
(1992年、週刊明星の連載が集英社より単行本として発売)
「”たのきんトリオ”の時代は、とにかく忙しくて、何が何だかわからない毎日だったし、僕も田原もヨッちゃんも、いつもどこかイライラしてたんだろうね。今思うと、滅茶苦茶なことも平気でしてたなぁ」
「合宿所で3人で生活し始めて、当初は楽しかったけど、さすがにだんだん飽きてきたね。だって仕事場で一緒、部屋で一緒。初めは3人で布団を並べて寝てたから、まさに寝ても覚めても一緒なわけ。お風呂だって交代で入ると待ってる時間がもったいないからって、一緒に入ってたんだからね。」
「途中で別々の部屋を持つようになったりしたけど、結局、同じ屋根の下に住んだのは、田原とは7年、ヨッちゃんとは2~3年くらいだったね」
「”たのきん”それぞれがひとり立ち。正直言って解放感があったよ。だけどひとりになって少し経ったら、あんなに飽き飽きしたと思ったふたりの顔が懐かしかったし、3人の頃は良かったなぁなんて、よく思ったね」
「今、ふたりのことを思う時、やっぱりほかの芸能人の仲間とはまったく違う感情があるんだ。他人じゃないっていうか・・・不思議な気持ち。
今はそれぞれ違う場所で、違う人たちと仕事をしているけど、ふたりとも頑張ってやってて欲しいっていう思いが、常に根底にある」
「もう一杯ぶん話そうか」集英社より