[映画] グッドラックLOVE
■Description
田原俊彦主演第1弾でたのきんスーパーヒットシリーズ第3弾。ニューヨーク、ロサンゼルス、東京を舞台に三人の若者の友情を描いた作品。
たのきん映画としては初の青春ラブストーリーの設定で、年上の女性との哀しい純愛、自分を捨てた父親との再会の中で悩み成長していく青年の姿をトシが熱演。
なお、本映画の挿入歌『ときめきはテレパシー』は、 3人が揃ってレコーディングに参加した唯一の楽曲。
ニューヨークのダンススタジオでのトシのダンスシーンは必見。
■Movie Info
公開:1981年12月20日
配給:東宝
監督:河崎義祐
脚本:田波靖男/安斉あゆ子
主題歌:田原俊彦「グッドラックLOVE」
配給収入:10.5億円(1981年度 邦画8位)
■Soundtrack
「グッドラックLOVE」(キャニオン)
▼主な収録曲
「TAHARA DISCO」田原俊彦
「ときめきはテレパシー」たのきんトリオ
「光るレディ」田原俊彦
「チャイナタウンで朝食を」野村義男
「カタリナが恋人」近藤真彦
「星空のサウザンド・ナイツ」田原俊彦
「初恋」田原俊彦
「グッドラックLOVE」田原俊彦
※サントラではたのきん3人が唄う「ときめきはテレパシー」が収録。これはトシの「哀愁でいと」のB面「君に贈る言葉 アフタースクール」以来の非常に貴重な楽曲。
オープニングの「TAHARA DISCO」では、ニューヨークのダンススタジオでトシが踊るときの挿入歌となっており、悲しみ2 (TOO)ヤング~恋=Do!~キミに決定!~ハッとして!Good~ブギ浮ぎI LOVE YOUまでの
ヒット曲メドレーとなっている。また主題歌「グッドラックLOVE」はシングル盤とは異なる豪華スクリーンバージョン仕様。
■Story
誰もが夢を求めて生きる街、ニューヨーク。
予備校生の中村亮二(田原俊彦)は語学留学を目的に夏休みの期間だけニューヨーク駐在の商社マンの兄、英一のもとへ居候をするが、
本当の目的はショー・ビジネスの世界で生きることを夢見て本場ニューヨークのダンスレッスンに明け暮れる日々だった。
ある日、グリニッジ・ビレッジのバーで日本人ピアニスト、ヘンリー木村(高橋幸治)と知り合った亮二は、そこでチンピラに絡まれていた帽子デザイナーの北野順子(真野響子)を助け、ヘンリー木村は怪我をしてしまう。
帽子のデザイナーをしている順子は、トランペッターを目指す弟の徹(近藤真彦)とニューヨークに滞在していた。
徹はプロのトランペッターを目指し修行中だった。
数日後、怪我が治ったヘンリー木村、亮二、徹は、日本料理店で、移民局のガサ入れを受けて困っている松宮健太郎(野村義男)を助けることに。
健太郎は料理店の跡取り息子だが、ワーキングビザを持たず、無許可で働いていたのだ。
英一からロサンゼルスに行くことを勧められた亮二は健太郎を誘い、2人はロサンゼルスへ向かった。
ある日、2人をニューヨークから徹が訪ねてきた。3人はバカンスに太平洋に浮かぶ美しいカタリナ島へ出かけ、そこで順子と合流するのだが、楽しいひと時を過ごすうちに
亮二の胸にはいつのまにか順子への恋が芽生えていった・・・。
やがて夏が終り、亮二、健太郎、駐在を終えた英一は東京に戻った。
そして、亮二は、兄の英一と順子が恋人同士であったことを初めて知るが、兄はそれをハッキリさせず他の女性と見合いをすることに・・・。そして、
死んだはずの父が生きており、その父とは、ニューヨークで会ったヘンリー木村であると知らされショックを受ける。
ジャズピアニストだった父は、日本に見切りをつけ、妻子を残してアメリカに渡ったという。母は苦労して2人の息子を育て、父は死んだと子供たちに話していた。
一方、兄の英一は出世のために順子を捨て、重役令嬢、宏子と結婚するつもりでいた。
自分の気持ちを殺し、なんとか二人の仲を取りもとうとした亮二は、打算的な兄に怒りを覚えた。
ニューヨークにいる父に会いたいと思う亮二に徹はトランペットを売って旅費を工面する・・・。
亮二は再びニューヨークに旅立った。そして、兄の英二の恋に破れた順子もまたニューヨークに向かうのだった。
ニューヨークで再び亮二が見た父は、人生の敗北者となった自堕落な父の姿だった。
幻滅した絶望した亮二を慰め、励ましてくれたのが順子だった。二人の間に心が通いあい、カタリナ島に行くことを約束する。
約束の日、亮二の待つホテルに急ぐ順子は交通事故に会い、病院で彼女は亮二に看取られ息をー引き取った。順子の墓の前で、徹がトランペットを吹いた。
それは徹がプロのオーディションに受かったことを順子に告げていた。
兄の英一の結婚式の日、亮二は兄を殴りつけると「今日限り、あんた達とは縁を切る・・・。僕は一人で自分に正直に生きていく」と去っていった。
ニューヨーク、グリニッチ・ビレッジの街角。亮二は父と再会した。亮二の言葉で奮起した父は再びジャズにとりくんでいた。
タイムズスクエアの雑踏の中、各々の希望を胸に抱いて歩いてゆく亮二、徹、健太郎の姿がそこにあった。
■Appendix -プロダクションノート-
<映画クランクイン>
たのきん映画「グッドラックLOVE」は8月29日からロサンゼルスでの撮影からスタートし、その後ニューヨークでの撮影を終え9月6日に帰国。
初の海外ロケにトシ、マッチ、ヨっちゃんは大張り切り。
