[田原俊彦]80'~82'シングル解説
①哀愁でいと(1980.06.21)
■作詞:小林和子/作曲:Guy Hemric
■売上枚数:71.9万枚(オリコン2位/年間10位)
レイフ・ギャレットの「NEW YORK CITY NIGHT」をカヴァーしたトシの記念すべきデビューシングル。ダンサンブルな雰囲気で踊るトシに魅了されたファンは多いはず。
曲の間奏でトシがバック転を披露することもしばしばあった。
「♪bye-bye 哀愁でいと」の箇所は「♪bye-bye I should date」と英語っぽく歌っていたとか・・・。本曲よりジャPAニーズがバックダンサーを担当。
オリコンチャートでは惜しくも最高2位となったが、ザベスト10では登場8週目の1980年8月28日より3週連続で第1位を獲得。
B面の「君に贈る言葉 (アフター・スクール)」は、近藤真彦と野村義男とともに、ファンへの語りかけで構成されている。
なお、アフター・スクールのオリジナル曲はファーストアルバム「田原俊彦」に収録。
同曲で1980年末の「第31回NHK紅白歌合戦」に出演。
②ハッとして!Good(1980.09.21)
■作詞/作曲:宮下智
■売上枚数:62.2万枚(オリコン1位/年間22位)
この曲で田原自身初のオリコン1位を初登場で獲得。初登場1位はオリコンチャート史上5曲目。同年の日本レコード大賞では最優秀新人賞を受賞し、
ジャニーズ事務所にとっても初の快挙を達成、以降ジャニーズ事務所は4年連続で日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞していくことに。また松田聖子と共演した
グリコアーモンドチョコレートのCM主題歌の挿入曲となっている。また、本曲の振り付けではタップダンスを取り入れた。
B面の「青春ひとりじめ」はTVドラマ「ただいま放課後」の主題歌となり、夜のヒットスタジオでも紹介された個人的にも大好きな曲。
③恋=Do!(1981.01.12)
■作詞:小林和子/作曲:小田裕一郎
■売上枚数:59.8万枚(オリコン1位/年間12位)
当時としては珍しくレコードジャケットは2パターン。イントロからすごくテンポ良くダンスも激しいうえ、トシとジャPAニーズのダンスコンビネーションが素晴らしい名曲。
サビの「♪I wanna do! I wanna do!」のメロディーが印象的で、「ジャPAニーズ」のメンバーの乃生佳之が、“チャチャ人形”姿で踊ったことも話題に。
♪ 星空にチャチャ、浮かんでチャチャ ♪ って歌詞があるから、チャチャ人形って名前なんですかね?その後、乃生は「抱きしめてTONIGHT」のバックダンサーも務めることに。
④ブギ浮ぎI LOVE YOU(1981.04.05)
■作詞/作曲:宮下智
■売上枚数:48.7万枚(オリコン2位/年間24位)
前回の「恋=Do!」がダンサンブルな曲だったのに対し、アイドルらしいポップな楽曲に仕上がっているとともに、
トシのシングル曲のなかで、初めてスタンドマイクで唄った曲。
ロックなテイストが入ったと思うと、歌詞のサビの部分で、トシが「アハハハハハ…バカだね」というセリフあり。
このセリフはその後モノマネで相当使われることに。トシが出演する「サクラカラー」のCMソングとして起用。
⑤君に決定!(1981.07.01)
■作詞/作曲:宮下智
■売上枚数:33.8万枚(オリコン2位/年間39位)
曲のオープニングでトシがスケートボードで登場するのが印象的だった夏らしい曲。曲中でスケボーを使用したのもジャニーズ史上トシが初めてかも。
実はB面の「愛の神話」が名曲で、個人的にはすごい好き。
⑥悲しみ2ヤング(1981.09.02)
■作詞/作曲:網倉一也
■売上枚数:38.0万枚(オリコン2位/年間35位)
一言でいうとカッコいい曲です。オープニングのバラード調から一気にロックっぽい流れに仕上がっていて、トシの中でも名曲中の名曲だと個人的に感じてます。
2コーラス後の「Oh BaBy, I Can't Say Good-By」という台詞はトシ自身が考案したらしく、なかなか絶妙に曲にハマってます。
前曲までジャPAニーズを伴ってたものの、本曲ではスタンドマイクを使用しソロで唄ってましたね。
自身が出演するグリコアーモンドチョコレートのCMソングにも起用されました。
⑦グッドラックLOVE(1981.10.16)
■作詞:小林和子/作曲:小田裕一郎
■売上枚数:49.5万枚(オリコン3位/年間48位)
たのきん映画第3弾「グッドラックLOVE」の同名主題歌。前作の「悲しみ2ヤング」に続き、これもカッコいい名曲です。
♪泣かないで~誰も悪くはないさ~今ならば言えるよ~Good luck my love♪ は、今でも脳裏に焼き付いてます。
TV出演時には曲の最後でトシが「Good Luck」と呟くアドリブが加えられていた。本曲で第23回日本レコード大賞・ゴールデンアイドル賞と
第12回日本歌謡大賞・放送音楽賞を受賞。
⑧君に薔薇薔薇・・・という感じ(1982.01.27)
■作詞:三浦徳子/作曲:筒美京平
■売上枚数:36.5万枚(オリコン3位/年間27位)
トシ自身も最も好きなシングル曲のひとつと言うくらい、ファンにも根強い人気のある名曲で、トシのシングルでは初の筒美京平作曲作品。
薔薇薔薇・・・ってどんな感じ?と当時小学生の私はこの曲の独特の世界観に魅せられたもんです。
テレビ出演時には、シングル3作ぶりにジャPAニーズを伴った最後の楽曲で、曲全体における振付の完成度が非常に高かったです。
ちなみにジャPAニーズは同年5月の渋谷公会堂でのコンサートを最後に解散した。
⑨原宿キッス(1982.05.08)
■作詞:宮下智/作曲:筒美京平
■売上枚数:40.6万枚(オリコン1位/年間23位)
スピード感のあるメロディーがカッコよくて、トシらしさを感じる名曲。
サビ部分の♪Woo 恋し恥かし原宿キッス♪の唄い方に悩んだらしく、トシはサザンの桑田佳祐の唄い方を意識したと言ってた記憶あり。
⑩NINJIN娘(1982.08.06)
■作詞/作曲:宮下智
■売上枚数:35.5万枚(オリコン2位/年間28位)
当時『ひらけ!ポンキッキ』を見てたら、トシがNINJIN娘を唄って出てきたのを見て相当驚いたのを覚えている。
一体どういう路線に行くのか、小学生ながら不安を感じながらもベストテンで1位を獲得するとともに、安定した振付とダンスでNINJIN娘を唄いきるトシの
偉大さにファンになった人も多いのではなかろうか・・・。
実はB面の「ジャングル・シェイク」が超カッコよく仕上がってるのを忘れてはいけません。ほとんどA面で売り出してもいいくらいの聞きやすいリズムで、トシらしいダンサンブルな楽曲です。
⑪誘惑スレスレ(1982.10.15)
■作詞:宮下智/作曲:網倉一也
■売上枚数:38.3万枚(オリコン1位/年間44位)
前作の「NINJIN娘」から一変、トシらしいダンサンブルな楽曲。個人的には”待ってました”と思わんばかりに期待していたレコードだったのを覚えている。
トシの楽曲の中でも最も激しい振付&ダンスの一つで、♪やったぜ!よろしく♪の振付は今でもたまに踊りたくなっちゃいます。
本作で第24回日本レコード大賞・金賞、第13回日本歌謡大賞・放送音楽賞を受賞。
またB面の「哀愁 DIARY」が隠れ名曲として個人的にお気に入りの曲。
⑫ラブ・シュプール(1982.12.18)
■作詞:三浦徳子/作曲:筒美京平
■売上枚数:23.4万枚(オリコン3位/年間52位)
たのきん映画第5弾「ウィーン物語 ジェミニ・YとS」の主題歌。30万枚の限定盤として通常の黒色のレコード盤ではなく、「ミルキーレコード」という名称の白い盤でリリース。
レコードジャケットは10数ページの映画写真集となっており発売後1ヶ月弱で完売。再版はなかった。
B面の「双子座の恋人たち」も映画挿入歌として使用され、個人的にスキー場に行くと毎度ついつい口ずさんでしまう一曲。
